WWEチーフ・コンテンツ・オフィサーのポール・「トリプルH」・ルヴェスクが先日The Roommates Showに出演し、プロレスの歴史における重要な瞬間を語る。
トリプルHがモントリオール・スクリュージョブに至るまでの出来事を振り返った。「モントリオール・スクリュージョブ “と呼ばれる、試合のフィニッシュをブレット・ハートにひっくり返した瞬間の話は、我々のビジネスでは有名な話だ」とトリプルHは説明した。既にサバイバー・シリーズは決まっていてあと1週間くらいのタイミングでビンス・マクマホンらと話をしていた時の事。内容的には「ブレットは再契約しないだろうし、ショーンにタイトルを譲ることもないだろう。」『これが彼の意思で、ビジネスとして成立しない』というものだった。ただ沈黙が続いた。誰も何を言っていいかわからなかった。そのとき、私はおそらく最も重要でない人間だったが、私は言わなければならないと思った。そんなのクソくらえだ。彼がビジネスをしないのなら、彼のためにビジネスをすればいい』ってね。それがモントリオールスクリュージョブにつながる会話の始まりだった。大胆な行動だった。それが功を奏したんだと思う」
そしてトリプルHは、オファーを出した後についても語った 「帰った後、車の中で、彼にあんなことを言うなんて、なんてバカなんだろうと思ったのを覚えている。彼はたぶん、このガキは俺を助けられると思っているんだ。なんてバカなんだ “ってね しかし、申し出は好意的に受け入れられた。「翌日、電話が鳴った。彼は『やあ、ビンスだ』って。私は『どうだい?彼が『助けてくれる』なんて言うなんて、何を考えているんだ、とか半ば思っていたよ。彼は『テレビを書いているんだ。ちょっと時間ある?電話でクリエイティブな話をするようになって、それがきっかけで『プロダクションのミーティングに来ないか』って言われるようになったんだ。給料をもらっていたわけじゃない。他に何もなかった。みんなより4時間早く来なきゃいけないんだけど、僕は『わかったよ』って感じだった。私はこの仕事が好きだから、そのような決断、賭けに出ること、そのようなオファーを出したおかげで、私はクリエイティブを運営するチーフ・コンテンツ・オフィサーとして今日ここに座っているようなものだ。この逸話は、チャンスをつかむことの重要性と、単純なオファーがいかに大きなキャリアアップにつながっていったかを物語っている。