WWEスーパースターのサミ・ゼインは、ポッドキャスト『Out of Character』に出演しました。
ゼインは2月に行われたエリミネーション・チェンバーで、ローマン・レインズと対戦したものの敗れています。
この試合でレインズに敗れたことは辛かったかと聞かれたゼインは、次のように語りました。
「本当のことを言うなら、ちょっと辛かったね。少し辛かったのは、こんなことを言うと物議をかもすかもしれないけど、俺は選ばれた人間じゃないからだ。俺は在籍期間を通じて多くのチャンスをものにしたし、そのすべてに感謝している。でも当然誰も『彼は明らかにトップやショーの人気者になるように位置づけられていたんだ』とは言わないと思う。間違いなくそうではないし、それでいいんだ」
「頭の片隅では常に自分の能力に賭けているのだろう。そしてどうにかこうにかそこに到達できそうな気がするだけで、実際そこに到達するのは難しい。そこに到達するのはほとんど奇跡的なことだし、観客がある種の意志を持って動かそうとすることもある。過去10年間を見ても、ダニエル・ブライアン、ベッキー・リンチ、コフィ・キングストン、俺など片手で数えられるくらいだ。それにLAナイトがどうなるかは誰にもわからないけど、今それを少しずつ手に入れ始めているように感じるのは彼にとって良いことだ。だがこう言ってはなんだが、これは非常に起こりにくいことなんだ。ストーリー、観客、自分のパフォーマンス、そのすべてが、自分が夢見たとおりの場所へと導いてくれる。だから確かにそれは難しいし、もう一度できるかどうかもわからない。さっきも言ったように、この10年間でそんなことはほんの一握りしかないんだ」
「そのストーリーから得られる観客とのものは今でも自分のものだと思っているし、さっき話したような感情を抱かせることができたから、しばらくはそこに留まるだろう。心に突き刺すようなことがあれば簡単には抜け出せないし、これから何年も彼を応援することになるだろうね。だからこのストーリーから多くを学んだよ。言うまでもないことだが、誤解しないで欲しい」
「もしまたあの山の頂上に立つことができたら、あるいはタイトル戦線に加わって大きな挑戦者になることができたら、あるいは自分の運命を全うしようとしたら、それが何であれ、まだそこにたどり着けるかもしれない。それはまだそのキャラクターの包括的なストーリーの一部だろう。でも可能な限り強引にやったという感じだったけど、それでもあと一歩足りなかったんだ。計画がどうなっているのか、物事がどこに向かっているのか、あれやこれやとわかっていても確かに受け入れるのは辛かった。でも観客の声が十分に大きくて、ストーリーが十分に良ければ、そこにいるのと変わらないし、地球上にいる誰しもがそこに到達できるわけじゃないところに近づいたような気がした。それだけでもすごいことだからいいんだ。つまりローマンに勝つことではなく、誰もがローマンに勝ってほしいと思っている試合に臨み、観客を熱狂の渦に巻き込み、またあのようなストーリー関わることだ。そんなことができたと言える人は、この世にほとんどいないんだからね」