ポール・ヘイマンがローマン・レインズと始まった経緯を語る

ポール・ヘイマンはポッドキャスト『Tetragrammaton』に出演しました。

ヘイマンは現在ローマン・レインズやブラッドラインとともにストーリーを展開していますが、最初は2020年にレインズとペアを組んだことが始まりでした。

ヘイマンはレインズとのストーリーをスタートさせた経緯について語っています。

「まぁ、世界は変わったよ。ゾンビ・アポカリプスが襲ってきたんだ。私は2019年にRAWのエグゼクティブ・ディレクターになっていた。これは私がまだブロックと一緒に番組に出ているときのことで、あのレッスルマニアに向かっているときだ。その視聴者数はとても異常だから覚えているはずなのだが思い出せない。唯一覚えているのは観客がいないことだ」

「パンデミックが襲来した。今のブロックは高価な食事券だね。2004年に彼が言った通り、退団して外の世界でもっと大きなスターになって戻ってくれば、有名人としてのお金やスケジュールを手にすることができる。だからライブイベントを運営することができず、サウジやその莫大な契約が入ってこなければ、年に数回誰もいないアリーナでブロック・レスナーのために予算を組むことはビジネス的に意味がない。パンデミックの真っただ中にブロックの契約期限が来て、WWEが毎年やっていたように、『今年が君の最後の年だったことはわかっているが、もし君が考えてくれるならもっと金を払うよ』というのは意味がないんだ。もう1年やってくれというのもこの年はそうもいかず、投資に対するリターンを得る方法がなかった。だからブロックはサスカチュワン州に戻ったんだが、彼の中ではそれで終わりだったんだ」

「私はまだエグゼクティブ・ディレクターだった。ローマン・レインズは体調不良で休養を取っている。彼はまだどの程度重症化するかがわかっていないこのパンデミックに身をさらすことはなく、同時にクリエイティブにはもう十分満足していた。これらのことは同時進行している。バロン・コービンとのドッグフードを巡る抗争や評判が悪いサコタッシュが重くのしかかり、彼はもうたくさんだと言ったんだ。ビッグ・ドッグとしてはピークに達したが、アスリートやパフォーマーとしてはまだピークに達していない。まだまだやれることがあるし、せっかく休んでいるんだから同じ姿で戻ってくるわけにはいかないとね。レスナーが連勝を乗り越えたときと同じように、彼もここで動くんだ。何かが決定的瞬間となり、そこから前進する必要があって全く違うものへ変わるきっかけになる。4回のレッスルマニアメインイベントを経験し、2012年から2015年までは常にトップに近い位置にいたとも言えるが、ここで超越する何かが必要だ。(スティーブ)オースチン、ザ・ロック、(ブルーノ)サンマルチノ、ホーガンのように彼を定義し、最終的にローマン・レインズは史上最高だと主張できるパーソナリティにならなければならないからね」

「ビンス(マクマホン)は2020年6月に私をエグゼクティブ・ディレクターから外すが、まだ契約が何ヵ月も残っていて、そこから先をどうするかが問題だった。私の契約書にはWWEが誰と組ませるかについて、限られた選択肢しかなかった。私がブロック・レスナーのアドヴォケイトとして信頼を得たことで、他の誰かと組んで即座にスターになれるか、もしくは最終的に傷つけるかのどちらかだ。私のキャラクターは、誰かをレッスルマニアのメインイベントかそれに近い場所で勝たせるのに相応しい。このリストの中で数少ない名前の一人がローマン・レインズだった。他には当然ブロック・レスナーがいる。さらに別の選手だとロンダ・ラウジーがいたが、彼女は子供を産んでいた。ブロック・レスナーはサウジアラビアでの開催が厳しかったため復帰は無理だった。だからローマン・レインズになったんだ」

「それで8月半ば頃にビンスから電話がかかってきて、私をテレビに復帰させると言われたんだ。驚いたよ。彼は私をコメンテーターにするつもりで、ジム・ロスはここにいなかった。2020年のコメンテーターって何だ?どうすれば破壊的でいられるのか?どうすれば進化的なプロセスになれるのか?この役割をどのように再定義すればいいのだろうか。私はすでに行われていることをやりたいわけではないからね。これまでと違うやり方でやってみたい。だから私は『どんなことを考えているんだ?』と彼に尋ねたんだ。すると彼はある人と組ませるつもりだと言っていた。彼は私の契約書を読んだのだろうかと思ったよ。ビンスに選択肢は限られているんだと言ったんだ。彼と衝突しそうな微妙な状況に入ろうとしていた。ロンダは妊娠していたし、ブロックはサウジがダメで復帰することはないだろう。すると彼は、ローマン・レインズとポール・ヘイマンを想定していると言うんだ。彼はこの引き金を引くつもりなんだと驚いたね。彼はシナのときは絶対に引き金を引かなかった。彼はシナがダークサイドに来るのを決して許さなかったんだろうね」

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