WWEスーパースターのセス・ロリンズは、ポッドキャスト『After The Bell』に出演しました。
ロリンズは、ローガン・ポールのような外部の人たちがプロレス界に入ってくることに対する見方が、この数年でどのように変わったのかについて語りました。
「イエスでもありノーでもある。我々の世界の外にいる人が、我々の世界に入ってくるというのは、明らかにメリットがあると思うんだ。つまりローガン・ポールは今に始まったことではないということだ。WWEでは何十年もこれを続けてきたし、ローガン・ポールがいなくなった後もずっと続けていくつもりだ」
「このようなパフォーマーを我々のショーに出演させること、あるいは彼らが何をするにしても多くのことが言える。『Rock’N Wrestling』のつながりを見ればいい。最初のレッスルマニアにはシンディ・ローパー、モハメド・アリ、リベラーチェなどが出演した。だがこのような人たちが準レギュラーとしてリングに上がるようになると、また違った魅力が生まれると思う。ローレンス・テイラー対今は亡きバンバン・ビガロを見ればわかる。このような有名人を活用するのに最適な例と言えるだろう。ローレンス・テイラーは、NFLの歴史上最も偉大なラインバッカーの一人だ。また彼は自分のことをレスラーと呼ばなかった。これならできる、これが得意だ、これなら楽勝だと自惚れることはなかったね」
「プロレスは誰かがプログラムを組んで、型通りにやって上手くいくものだと考えている人には来てほしくない。最大のスターによる最高の出来事が、今のこのビジネスの姿だ。というのも、もし一人一人がそのロードマップに従うだけなら、プロレスビジネスというものは存在しないだろう。なぜなら誰も何の役にも立たないからだ。そうではないんだ。町を作っているんだ。異なる都市で異なる規模の観衆の前で、何百、何千という試合をすることだ。カメラでパシャパシャ撮って、SNSでくだらないことをやって、スターになることが世の中に価値があるというこの考え方は、私は老いぼれた男かもしれないが、世の中にどんな価値を還元しているのか理解できないんだ」
「ローガン・ポールの場合、彼が長期的にどんな価値を還元してくれるのか理解できないね。ただやって来て自分の仕事をして帰っていくのも一つだが、彼はWWEと契約している。あいつは年に数回試合をすることになっている。彼の契約がどうなっているか知らないが、このビジネスのアンバサダーになれるわけがないよ。プロレスとはそういうものじゃないんだ。私はプロレス学校を経営しているのだが、これからプロレス界にやってくる次世代の子供たちに、それがプロレス界で成功する方法だと思わせたくない。なぜならみんながそのモデルに従えば、このビジネスは死んでしまうからだ。もはや存在しないよ」
なおレッスルマニア39では、セス・ロリンズとローガン・ポールが対戦する予定となっています。