ケベック州モントリオールで開催されたエリミネーション・チェンバーのメインイベントでは、サミ・ゼインがチャンピオンのローマン・レインズに挑戦したものの、敗れる結果となりました。
試合後の記者会見でどのように感じているかと聞かれたサミ・ゼインは、次のように語りました。
「とても不思議な気分だから事前に謝っておきたい。答えはもしかしたら期待するようなものではないかもしれないね。みんなが聞きたいかどうかわからないけど、その中で俺はとても不思議な気持ちの中にいるんだ。『頑張ったし、素晴らしい試合だったから満足している』みたいなことを聞きたいんだろう。いつもはそうなんだけど、とても不思議な気分で、それが何なのか自分でもよくわからないんだ。認識レベルでは今何をしたかはわかっている。でも見返してみて、どうだったのかを確認する必要がありそうだ。それがこの9ヵ月から10ヵ月に及ぶブラッドラインのストーリーから得た大きな教訓だよ。自分がやったことはいいことだと思うけど、それがどうだったかは見なければいけないね。アングルはどうか、感情は伝わっているか。そういうものばかりだ。もし明日この質問をされたら、全く違う答えが返ってくるかもしれないけど不思議な気分だよ。それが今回の回答のテーマかもしれない」
「もう一つは、今夜はちょっとアンハッピーなエンディングだったということだろうか。その影響がないといえば嘘になる。もちろん信じられないようなことだが、これは夢のような話なんだ。夢を見たとき、ある方向に進んでいてその直前に目が覚めることがあるだろう。今回もそんな感じだった。まるで夢のようで、非現実的で、望みの全てを叶えてくれて、絵本の結末は当然決まっている。今夜はそんなことはなかった。自分の中に、あの結末を伝えられたらよかったのにって思う部分が少なからずあるようではダメなんだ。人々に、ストーリーに、自分自身に、家族に、友人に、モントリオールに。これが何なのかわかっているけど、この中には現実の部分もある。ハッピーエンドを夢見るようなものだ。惜しかったし、もうちょっとだった。この不思議な感覚は、もしかしたらそのせいもあるのかもしれない。わからないけどね。また3カウントの後に観客の顔を見たときにもそう思ったんだ。彼らの顔を見て楽しくないんだなって思った。傷ついているんだ。彼らはとても落ち込んでいたけど、ストーリーもそうなってはダメなんだ」