WWE CEOのニック・カーンはビル・シモンズのポッドキャストに出演しました。
最近ビンス・マクマホンがWWEに復帰することになりました。
カーンはマクマホンが復帰したことについて聞かれ、いずれ復帰すると考えていたことを明らかにしました。
「内側にいると、これから起こるかもしれないことが見えてくる。私が思ったのは会社のボスは一人しかおらず、それは私ではないということだ。私やステファニーの考えでは、彼は必ず復帰すると思っていた。5~6ヵ月不在にしていて、その後株主として会社のコントロールを取り戻したという点でそれをスマートな復帰方法だった。上場企業としてパブリックカンパニーになっている。だが支配株式が彼に大きな権限を与え、彼はそれを利用したのだから彼には拍手を送りたいね」
WWEのイメージが損なう可能性があるにもかかわらず、なぜビンス・マクマホンが復帰するのかと聞かれ、ニック・カーンは説明しています。
「広告主はいなくなっていない。視聴率も下がっていないし、商品は売れている。なぜ彼は辞任したのか?みんなが辞めろよ、何らかの罰を受けるべきだと主張しているからだろう。昔はそんなことはなかったんだけどね。ビンスのようなファウンダーCEOは普通のCEOと違うと思う。だから私にとってWWEはビンスであり、ビンスはWWEだし、我々は会社を作り続けるためにベストを尽くすつもりだよ」
WWEがサウジアラビアへ売却が決定したと報道があったものの、カーンは100%事実無根だと主張しました。
「このプロセスでは(ビンス・マクマホンが)監督するために存在し、彼は支配株式を持っている。私やトリプルHもそれに関わっている。トリプルHが役員を務めていることもあり、取締役会はもちろん、私も参加している幸運な状況だ。だからその結果を見守ることになる。長引くことはないはずだ。点と点でつなぐことに全く意味はない。実際のプロセスはまだ始まったばかりだよ。」
カーンはAEWをライバルと見なしているかと聞かれ、次のように語っています。
「私は2つほど思うことがある。トニー・カーンには会ったことがないが、私にはいい子のように見える。彼のことは知らない。1年半ほど前にステファニーと行ったスポーツビジネス昼食会で、偶然隣に座った彼のお父さんには会ったことがある。これ以上ないほど彼の父親には感銘を受けたよ。彼は自動車部品ビジネスで儲けたと思う。だから彼はビジネスのことを熟知している。プロレスの方には融資以外で関わっていないと思っている。資金があるのはすごいことだし、子供も感謝しているだろうね。それを脅威に感じたことはないよ。誰からも脅かされることはないね」
ニック・カーンは赤字で運営し続けるなら簡単だとし、司会者からそれはAEWのことか?と聞かれた後、次のように続けました。
「赤字経営は誰でもできる。誰かが融資し続ける限り、それは簡単なことだ。彼らの帳簿は見ていない。我々の帳簿は公開されている。2022年に最高の売上高と収益性を達成する。ビンスが今代替策を探したいと思うのは、こうしたことも大きな要因だよ」
ビンス・マクマホンは復帰の際に、取締役にかつてWWEの役員だったミシェル・ウィルソンとジョージ・バリオスを復帰させました。
ニック・カーンはマクマホンが彼らを復帰させたことについて聞かれ、次のように語っています。
「彼らは会社のことをよく知っているし、インサイダーでもある。会社のことをよく知っていて、過去に起こったある種の出来事は起こるべきでなかったかもしれない、あるいは現代の文化に照らし合わせて、何年も前に許容できたことが今は許容できないかもしれないということを理解している人たちに来てもらうといいと思っている。時間が経てば、こういったことも含めて進化していけると思うし、現代のルールは現代に適用されるべきものだ。過去に適用されるべきではないと思うね」