先週のSmack DownからWWEサンダードームでの放送が始まり、それとともにバーチャル観客が導入されることになりました。
バーチャル観客は、事前に登録した人がリングの周りを取り囲むLEDボードに表示され、さらに応援やブーイングなどの声も放送に加わることができる仕組みです。
ところがSmack Downではそれほど声が聞こえてこなかったものの、サマースラムではときに歓声やブーイングが実際に観客がいるかのように聞こえてくることがありました。
レスリングオブザーバーのデイブ・メルツァーは、バーチャル観客に登録した人たちをWWEのスタッフが裏で指示していた可能性を指摘しています。
バーチャル観客は実際にその場にいるわけではないため、周りの人たちと同じ反応を行うことはかなり難しく、全員でタイミングを揃えることはほぼ不可能です。
そこでWWEは参加者に直接歓声やブーイングを仕向けることで、理想通りの反応を促していたのではないかということです。
実際にバーチャル観客を務めたTwitter上の反応を見ると、オープニングでパイロが鳴った後に盛り上がるよう促されたとするものやソーニャ・デヴィルが試合に敗れたときに親指を下げてブーイングするように言われていたとするものがあります。
これまでWWEでは、思った通りのチャントやブーイングにならないことに悩まされていましたが、バーチャル観客で指示することができれば、理想のタイミングでファンの反応を引き出すことができるようになるのかもしれません。
なおメルツァーはバーチャル観客について、WWEは今後も試行錯誤して毎週変更を加えながらやっていくだろうとしています。