WWEチーフ・ブランド・オフィサーのステファニー・マクマホンは、『Ad Age』のインタビューでパンデミック中にWWEがどのような取り組みをしてきたのかについて言及しました。
感染拡大を防止するためにWWEでは3月から無観客での実施が続いていますが、ステファニーはソーシャルメディアでのファンの声を今後はさらに重要視すると語っています。
「ファンのことを恋しく思っています。どんなライブイベントでも、ファンは私たちのショーの一員です。彼らは間違いなく不可欠な存在であり、彼らが恋しいです。でもそこにいないわけではないし、観ていないわけでもありません。ただリアルタイムでフィードバックしてくれることはありません。私たちはソーシャルメディアを活用してファンの声に常に耳を傾けてきましたが、現在ではデータや分析の観点からも高めています」
またステファニーはWWEパフォーマンスセンターにある天井扇風機がカメラでは魅力的に見えないとし、ARを使って天井を作ったと語りました。
「カメラのアングルに関しても、重要な学びがいくつかありました。いかにして観客席を撮影しないかです。コメンテーターに対しても、もっと自然な音を大切にするように伝えています。現在ではそのギャップを埋めようと務めています。さらに私たちは様々な形でAR(拡張現実)を実験的に試してきました。実際パフォーマンスセンターには大きな観客(NXT選手たち)がいますが、必ずしもテレビで見栄えが良いとは限らないため、仮想天井を行ったんですがこれはかなり素晴らしいですね。これを使っていろいろなことを試してみることができるでしょう」
なお仮想天井についてはすでにエクストリーム・ルールズでも導入されていたようです。
そしてステファニーは今がより多くの実験する機会だとし、それによってWWEはイノベーションを起こせると語っています。
「それはチャンスだと思っています。今の環境ではみんなが同じ困難な状況です。だから私たちのファンは、スポーツとしてエンターテインメントとして少し実験することを許してくれるのではないかと思っています。彼らがその一部になって何が好きで何が嫌いなのかを声に出すことで、私たちに必要なフィードバックを与えてくれます。それは全面的なチャンスとなります。イノベーションは起こさなければならず、今日の世界においてイノベーションはきわめて重要です。COVIDが拡大している間の現在でも常にそれを行っています」