新型コロナウイルスの影響により、現在WWEではRAW、Smack Downともにパフォーマンスセンターで無観客の中で行われています。
これによって最近ではRAW、Smack Downともに視聴件数が減少傾向にあります。
今週行われたWWEの第1四半期の収支報告でビンス・マクマホンは、他のスポーツが中止や延期になっているにもかかわらず、なぜ視聴件数が低下しているのかと聞かれました。
マクマホンはそれについて次のように語っています。
「私たちは今のところ唯一行っているスポーツだが、完全に異なるものになっている。観客なしでショーを行うことは、みんなの予想を超えて本当に上手くやっている。私たちがやっていることの全ては、観客がどのように反応し、それをどう読み取るのかにかかっている。だからこれまで聞いたことないような、パフォーマー同士の罵り合いを聞かせる方法を考えなければならない。その環境から出ることもできるし、2~3試合ならそこにいる必要はないが、ちょっとした気晴らしも必要だ。そういったことも含めて考えている。この環境下で何ができるのか、そして何に反響があるのか。誰にとっても初めてのことだ。観客がいないし、全く違うショーなんだ。このネガティブな状況をポジティブなものに変えていくことで、私たちはそこにたどり着けると考えている」
「視聴件数に関して言えば、Smack Downは実際のところそれほど変わっていない。RAWは苦しんでいるが、必ずしも環境のせいではない。RAWに多くの新しい選手が加わっていて、適応するのに時間がかかるから苦しんでいるんだ。もうブロック・レスナーはいないが新チャンピオンが生まれたし、新しいパフォーマーもたくさん入ってきた。そういうわけで、これらのパフォーマーをどのように起用していくのかを考えないといけない。新しい選手が入ってくると、少し時間がかかるんだ。RAWの視聴件数は回復すると確信しているよ」
現在アメリカではRAWがNBCユニバーサル、Smack DownがFOXとの契約を締結しています。
ビンス・マクマホンはこれらのパートナーとも良好な関係を築いていると主張しました。
「私たちのパートナーが望むほど上手くいっていないし、満足していないのは私たちも同じだ。しかし内容に関しては、誰のせいでもないと理解してくれている。観客の前でパフォーマンスをしているわけではないから、彼らは私たちのやっていることを称賛してくれているよ。時々生放送を行い、時々事前収録を行っている。どちらのパートナーとも本当に良い関係を築いているんだ。彼らは私たちをサポートしてくれるし、私たちも彼らをサポートしている」
なおビンス・マクマホンは、現在のところ年内に再びサウジアラビアでショーを開催することを望んでいると語ります。
ただし新型コロナウイルスが感染拡大しているため、サウジアラビアでショーが開催できるかどうかは確信が持てないとしながらも、11月か12月に開催したいと考えているということです。